JABTS委員会・研究班構成員の登録について

JABTSでは活発な活動のため委員会・研究班への参加を自由としてきましたが、そのために構成員がはっきりしないという問題点が浮かび上がってきました。そこで、構成員名簿を作成することにしました。皆様におかれましては委員会・研究班に参加したい方、また既に委員、班員になられている方もご登録をお願いします。なお研究班への参加は2つまでとなっていますのでご注意下さい。

  • 第20回JABTSで該当する委員会・研究班に参加なさって出席簿に記入いただいた方はすでに構成員として登録されております。
  • その他の方に関しては
    所属するあるいは所属を希望する委員会名あるいは研究班名
    お名前・ご所属・メールアドレス

を事務局(secretary@jabts.yushikai.jp)までお知らせ下さい。委員会に関しては委員長に連絡の上、理事会で承認します。班員に関しては班長へ連絡の上、登録します。
上記手続きにより構成員と認められた方に関しては希望があれば委嘱状を発行します。ご希望の方は所属する委員会名、班名と郵送先住所を事務局にお知らせ下さい。
今回の登録期限は8月末日とします。その後はJABTS会期中に開催されます委員会・研究班会議にご出席の上、委員長班長に参加をお申し出下さい。
また委員・班員の任期は2年とします。よって今回の登録は平成22年3月31日までとなります。
参加可能な委員会・研究班は以下です。(括弧内は委員長あるいは班長)

用語診断基準委員会(渡辺 隆紀)
国際委員会(宮川 めぐみ)
教育委員会(東野 英利子)
精度管理研究班(中島 一毅)
インターベンション研究班(渡辺 良二)
乳癌検診研究班(角田 博子)
検査技術研究班(白井 秀明)
甲状腺研究班(福成 信博)
フローイメージング研究班(宮本 幸夫)
新技術研究班(椎名 毅)

 

「国際援助委員会」は平成17年10月7日のJABTS理事会において「国際委員会」と名称を変更することが決まりました。

 
国際委員会
ネパール派遣団第1班
 数年の準備期間を経て、ネパール国カトマンズのTribhuvan University Teaching Hospital(TUTH)にはAloka社製SSD-650を平成17年4月6日に航空貨物で発送し、バンコク経由で4月7日にTribhuvan国際空港に到着しました。アゼルバイジャン国バクのLogman ClinicにはSSD-1200CVを4月5日に発送し、フランクフルト経由で4月7日に現地に到着しました。

 寄贈した装置の設置調整と、寄贈式、ネパール側の状況確認のため平成17年4月10日から13日まで2泊4日の強行軍でしたが、カトマンズのTribhuvan University Teaching Hospitalへ行って来ました。

 1回目のJABTSネパール訪問団参加者は小川朋子先生(三重大学)、中谷守一先生(大阪市健康福祉局)と私の3名でした。

 装置は予定通り4月7日木曜日に届いていましたが、金曜日が祝日、続いて土日の休みのため、通関が11日となり、同病院でのスケジュールは12日にずれこみました。院長室での贈呈式、装置の電圧対応、用意された症例の検査(甲状腺癌)、レクチャーを行ない、病院の見学を含め予定したすべてをクリアすることができました。


 TUTHを訪問した印象は概略次の通りです。
  1. Tribhuvan University Teching Hospital自体が日本からの支援でできており日本に留学した先生も多く、日本への抵抗は全くないというよりむしろ大変好意的である。
  2. 従ってJABTSのネパールでの活動について国立教育病院であるTUTHスタッフの協力があれば今後の教育プログラムがやりやすいいと思われる。
  3. 既に体表に使用できるMedison、Alokaの装置があるが、今回の寄贈を喜んでくれた。
  4. 今後の協力について、是非継続していきたい。できれば共同研究も行ないたいという希望があった。
  5. 装置寄贈についても来年度以降可能なら継続して欲しいとのことであった。
  6. 同病院のレベルは高く、超音波についてもかなり検査が行われている。
  7. 次に行われるであろう教育プログラムを心待ちにしている。
  8. 乳腺甲状腺の超音波検査に興味を持っている放射線科レジデントがいて大変積極的である。

 全体的な印象としては、協力していく病院として障害はなく、むしろ大変やりやすい環境にあると思われます。

 短期間でしたが大変密度の濃い訪問となり、念願の装置寄贈の第一歩を踏み出すことができました。JABTS役員および会員の皆様のご協力に感謝致します。

 JABTS15の際にご報告の機会(時間)をとっていただき、第1回および第2回JABTSネパール訪問団の活動についてご報告する予定です。

              JABTS国際委員会委員長
                   高田 悦雄

■ネパール派遣団第2班
 ネパール王国カトマンズを訪問して

兵庫医科大学第二外科
藤本泰久

8月24日より4日間、JABTS国際委員会委員として、虎の門病院宮川めぐみ先生、りんくう総合医療センター市立泉佐野病院位藤俊一先生、大阪市立大学高島勉先生と私を含め計4名がカトマンズ市Tribhuvan University TeachingHospitalを訪問し、学術交流を行ってきました。第一日目はシーメンスの最新の超音波装置が準備されており、PCプロジェクターを用いて甲状腺疾患、乳腺疾患のネパール人患者約20人に検査を行いながらの講義となりました。興味ある症例が多数準備されており、超音波診断、今後の診療などについて意見の交換が行われ、有意義なディスカッションとなりました。なんと、患者さんは日本からきた超音波診断のエキスパートに診てもらえるとのことで、お金を払われて参加されたとのことでした。病院の見学におきましては、超音波室にて新しい超音波装置が3台ほど稼動しており、JABTSより寄贈した装置が片隅に追いやられておりがっかりいたしました。この病院には、いずれも他国の寄贈によるものばかりですが、マンモグラフィ、ヘリカルCT、MRIなどそろっており、もうすこし田舎の病院を寄贈の対象としたほうがよかったのかもしれません。乳腺外科専門医の外来にて2人の患者を診察し、その治療方針について意見交換を行いました。一人目は線維腺腫と思われる患者で、われわれは数ヵ月後に超音波にて経過をみるとの意見でしたが、ネパールでは摘出術を行うことが一般的であるとの意見でした。次に診た患者は手術不能の進行乳癌であり、抗癌剤(CAF)を行うとのことでしたが、われわれはER, PgRを測定し陽性であればホルモン療法を先行すべきとの意見を述べました。しかし、ホルモンレセプター測定はインドに標本を送らないとできないとのことで、費用が掛かり一部の患者しか可能ではないとのことでした。また、標本の取り扱いのためとは思うのですが、5%位しかホルモンレセプター陽性にならないとのことで、積極的に行っていないとのことでした。ホルモン療法についてはタモキシフェンが年間1000ルピー(1500円位)と安く、レトロゾールは使用したいのですがタモキシフェンの70倍の値段であり、ほとんど使っていないとのことでした。ちなみに乳房切除術の値段は1500ルピー(2250円位)とのことです。そのあとで、外科のスタッフやレジデントがあつまるカンファレンスがあり、ここでも進行乳癌患者が来ており、われわれを含む数人が診察を行ったのちレジデントがプレゼンテーションを行いました。レジデントを含めネパールの医師は非常に新しい知識を豊富に有しており、センチネルリンパ節生検、術前化学療法などよく理解しておられるのですが、お金の問題で実際には行うことができず、歯がゆい思いをされているだろうと感じられました。二日目は、PCプレゼンテーションを用いた講義を行いました。最初はわたくしが、昨年JABTSより発刊された乳腺超音波ガイドラインの内容を、英語バージョンにしてお話をし、続いて宮川先生が甲状腺各種疾患の超音波診断について、また位藤先生が3D超音波、ラジオ波を用いたアブレーション治療など乳癌診療の最新情報について話をいたしました。帰国する最終日に、日本に留学されておられたバイディア先生がホテルにお見えになられ、二日間を通して皆非常に勉強になり有意義であった旨をお聞きしました。また今後も定期的に日本よりネパールに来て、最新情報を中心に教えて欲しいとのことでした。最後に、今回の訪問において、病院への送り迎え、観光の案内、夕食へのご招待など、ネパールにおいてすべての面でお世話になり感動の旅をアレンジしていただきました、バンヌバクタ記念学校のブッディ先生、ネパール柔道を統率されているセインジュさん、世界文化ネットプレジデントのサルカールさん、ネパール日本友好文化協会のラーマさんをはじめ沢山のネパールの方々にお礼を申し上げたいと思います。

ネパール派遣団第3班
ネパール派遣団第4班